悪夢は再び・・・

さて、前回の続きです。

降って湧いたような災難にあってしまい、情けない気持ちを引きずりつつも、午後からいらっしゃる生徒さんにご迷惑をかけるわけにはいきません。

気を取り直して、午後の生徒さんをお迎えしました。

とてつもなく嫌な思いをしたせいか、普段よりも生徒さんたちがフレンドリーに感じられたりしましたよ。

そうして授業が半ばに近づいた時です。

何気なく教室の窓から外へ目をやると、

え、え～～～ ×２０

わたしゃ、目を疑いましたよ。

またまた、さっきのあのお方がこちらへ向かって歩いて来るではありませんか。

手には、ノートパソコンを抱えています。

 

 

い、今のは見なかったことにしよう・・・

 

 

と目をつぶったのですが、再び目を開けると、その姿はさらに大きくなっていました。

それから数秒後に起きることは考えないようにして、生徒さんに話しかけていると

 

バーン  とドアが開いて、入ってきましたよ。

 

来なけりゃいいのに（ボソッ）

どうなってんだよっ、インターネットが繋がんないじゃねーか

 

ヤフーも見れないぞっ 

 

と、いきなり全開です。

 

その場にいらした生徒さんたちも、何事かと驚いて顔を上げていました。

 

 

一瞬、スイッチが入りそうになりましたが、この場で事を荒立てることもできません。

差し出されたパソコンを受け取り、スイッチオン。

煙草の灰やら何やらで汚れまくったパソコンが立ち上がるまで数分待ち、それからブラウザのアイコンをクリックしました。

 

 

 

 

 

ほどなくして、見慣れたヤフーのページが表示されました。

 

これでいかがですかぁ？

 

と私がニッコリすると、

 

あれっ

 

と言う顔をして、パソコンをあれこれいじり始めました。

株だか何だかの取引画面を操作しながら

おかしいな・・・

 

と独り言ちているのを横目で見ながら、私は生徒さんのご指導をしていました。

 

それから少しして気が付くと、その方はパソコンを抱えて、私の後ろを通って黙って出口へと向かおうとしています。

 

おぃおぃ、挨拶もなしかよ・・・

と内心思いつつ、

 

いかがでしたかぁ～？ 

 

と笑顔でお声掛けをしましたが、振り返ることなく無言で 逃亡 出ていかれましたとさ。

 

 

完

前回の記事を書いた後、読んでいただいた何人もの方から、心配して声をかけていただきました。

中には、

センセー、やめないで～～

なんて方も（ウソ） 

 

でも、皆さんからの励まし言葉を頂いて、すっかり心が軽くなりましたよ。

 

ありがとうございます。

まあこういうお仕事をしていると、いろいろな方とお目にかかりますし、たまには、あまり愉快ではない出来事に遭遇することもあります。

それでも、それらを補って余りあるステキな出会いがたくさんあるので、この仕事が楽しくってたまりませんよ。

でも、あなただけはもう二度と来ないでね（こっそり）