生きるということ [その他のトピックス]
先週末のこと。
生徒さんから年賀状のお返事をいただきました。
差出人のお名前をよく見てみると、生徒さんの奥様からでした。
いただいたお葉書には、その生徒さんが昨年の夏に亡くなられたことが書かれていました。
生徒さんから年賀状のお返事をいただきました。
差出人のお名前をよく見てみると、生徒さんの奥様からでした。
いただいたお葉書には、その生徒さんが昨年の夏に亡くなられたことが書かれていました。
シゲユキさんは約8年前に初めて受講され、その後わからないことがある度に年に数回受講されていました。
最後に受講されたのは昨年の4月でした。
シゲユキさんはパソコン以外にも、放送大学を受講されていました。
いつの受講の時だったか、そんなお話になった折に
「いやあ、統計学ってなかなか面白いんだよ」
とおっしゃっていたのが今でも心に残っています。
ご本人がおっしゃるには、若いころは勉強したくてもできなかったので、今になって昔できなかった勉強をしているんだとのことでした。
パソコンもその中の一つだったそうです。
そのお話を伺った時、シゲユキさんはすでに80歳を越えていらっしゃいました。
最後に受講された後も、何度か街中でお見かけすることがありました。
でも、なんとなくお声を掛けそびれてしまいました。
それが今では悔やまれます。
僕も「人生五十年」の時代だったら、すでに「余生」の季節に入っています。
それにもかかわらず気が付くと、なんと時間を無駄に過ごしていることか。
また怠惰な私は「明日で間に合うことは、明日やろう」というような先延ばしの生活を送っています。
そして、自分はもう若くないからと、自分の年齢を「やらないことの言い訳」にしています。
そんな私の在りようを、シゲユキさんはキッパリと、厳しく否定してくださっています。
もうシゲユキさんにお目にかかることはできませんが、寡黙なシゲユキさんが朴訥と語ってくださったことを胸に、少しでも前に進んでいきたい、いかなければ、とそんな気持ちにさせられました。
ご冥福をお祈りします。
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